宅配大手各社のサービス内容の違いをざっくり説明
前回の記事で宝石とジュエリー(と貴金属)を送る場合は、追跡、対面受渡、補償の3点が重要だというお話をしました。
自分がおすすめする送付方法は一般書留なのですが、宅配便も上記の条件を満たしています。
宅配便の場合は通常30万円までの補償となりますが、別途運送保険に加入する形でより高額な品物の輸送に対応します。
梱包をしっかりした場合はケースなどがかさばるので、定形外郵便の規格を超えて送料が高額になる場合がありますし、使い慣れた宅急便で送りたい方も多いと思います。
そこで今回は宅配便で宝石とジュエリーを送る場合の宅配大手のサービス内容の違いと注意点についてまとめます。
佐川急便のセーフティサービス利用+運送保険がおすすめ
詳細なサービス内容ついては後述しますが、佐川急便のセーフティサービスの内容が充実しています。
佐川急便のセーフティサービス+運送保険を利用して発送するのが最も手厚く、おすすめできる送り方です。
日本郵便のセキュリティゆうパックは50万円までの補償がセット
次いで日本郵便のセキュリティゆうパック。
通常のゆうパックに420円の追加料金を支払うことで、50万円までの補償を受けることができます。
郵便法の規制により、宝石・ジュエリー・貴金属等の貴重品を送る場合は、必ずセキュリティゆうパックにする必要があります。
セキュリティゆうパックの補償は50万円が上限で、補償の上乗せをすることはできません。
郵便法による規制の内容と対象となる貴金属と宝石類について、前回の記事で詳しく触れています。

ヤマト運輸にはセーフティサービスが存在しない
ヤマト運輸に関しては、個人客向けのセーフティサービスが存在しません。
高額な品物を送りたい場合はドライバーや営業所との個別相談が必要で、受け入れてもらえるかどうかは不透明です。
原則30万円以下の品物の発送に限って利用できると思ったほうがよさそうです。
宅急便コンパクトの場合は補償額の上限が3万円です。
貴重品室と専用の運送ケースで管理してくれる佐川急便のセーフティサービス
佐川急便のセーフティサービスは事前の申出により利用できる、貴重品を厳重管理・運送してくれるサービスです。
セーフティサービス利用の場合、必ず手渡しとなります。
以下で概要を箇条書きでまとめますが、詳しくは佐川急便のホームページをご確認ください。

- 営業所での保管は貴重品室にて、輸送中は貴重品専用ケースにて厳重に管理
- 必ず手渡し(置き配不可)
- セーフティサービスの追加料金なし(無料で付加可能)
- 荷物の大きさ重さに制限あり(高さ34cm、幅54cm、奥行39cm以内、かつ重量30kg以内)
- 原則として運送保険と併用
運送保険に加入しない場合の補償額は最大30万円です。
運送保険の保険料は補償額1万円につき10円、最低50円からの加入となります。
佐川急便による30万円までの補償と運送保険による補償を同時に受けることはできず、どちらかを選択する形となります。
例えば50万円の価値がある宝石やジュエリーを送る場合は、30万円を超える部分ではなく、50万円分の運送保険を掛ける必要があります。
佐川急便に問い合わせたところ、義務ではないが30万円以下の貴重品についても運送保険をかけて欲しいとのことでした。
宝石とジュエリーを宅配便で送る場合についてのまとめ
宅配便の場合は、30万円までの補償でよければ、原則として特段の申し入れなしで宝石やジュエリーを送ることができます。
ですが佐川急便と日本郵便については貴重品の輸送に向いたサービスがあるため、その利用をおすすめします。
30万円以上の補償を求める場合は、別途運送保険を掛ける必要があります。
日本郵便の場合は郵便法の規制を受けるため、事情が異なります。必ずセキュリティゆうパックを利用してください。
ヤマト運輸についてはセーフティサービスが存在しないため、個人的にはおすすめしません。
佐川急便のセーフティサービスが最も厳重に送ってくれる手段のため、高額の宝石やジュエリーを送る場合はぜひご検討ください。
以上、話がとても長くなってしまいました_(┐「ε:)_
どなたかの参考になれば幸いです!

